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This page is a beginner-friendly note for a practical question: if your room ends up looking like a clothing store, does it actually absorb sound? It organizes what changes (and what doesn’t) in a way you can apply to desktop listening.

「え、意外と効く?」洋服だらけの部屋は吸音になるのか

洋服が壁一面にかかっているとき、吸音としてどこまで期待できるかを「効く範囲」と「効かない範囲」に分けて整理します。

まず結論:吸音は効くが、防音にはならない

最初に誤解しやすい点から整理します。

ざっくり結論(体感の方向)
  • 中高音の反響(ワンワン/キンキン)は減りやすい → 効果を感じやすい
  • 低音(ベース/重低音)は減りにくい → 効果を感じにくい
  • 外への音漏れ(防音)はほぼ改善しない → 別の仕組みが必要

つまり、洋服は「部屋の中で跳ね返る音」を減らすのは得意でも、「壁を通って出ていく音」を止めるのは苦手、という位置づけです。

なぜ洋服に吸音効果が出るのか

吸音材の基本は「音を中に入れて、摩擦で弱める」です。洋服はこの条件に意外と近いです。

効く理由1:繊維が“多孔質”として働く

布や綿、ウールなどの繊維には細かな隙間があります。そこに空気が出入りできると、音のエネルギーが繊維と空気の摩擦で少しずつ熱に変わり、反射が減ります。

効く理由2:壁との間に“空気層”ができやすい

ハンガーに掛かった洋服は、壁にベタ付けではなく、自然に数cm〜十数cmの隙間(空気層)ができます。多孔質+空気層は、吸音として効きやすい組み合わせです。

効く理由3:面積が増えやすい

吸音は「どれだけ広い面を覆うか」が効きます。洋服屋のような状態だと、壁面の占有率が高くなり、効果が目に見えて(耳に聞こえて)出やすくなります。

どの音に効く?効きにくい?(音域の話)

吸音は「音の高さ(周波数)」で効き方が変わります。ここを押さえると期待値がブレにくくなります。

効きやすい(体感しやすい)
  • 会話の明瞭感(特に子音)
  • 拍手やスネアなどの“パチッ”とした成分
  • 部屋の反響(残響)が長く伸びる感じ

目安としては、だいたい中音〜高音(約500Hz以上)が得意なイメージです。

効きにくい(期待しすぎ注意)
  • ベース、キック、重低音
  • 床や壁が“振動”して伝わる成分

低音は波長が長く、薄い布の層では止めにくいです。低音まで狙うなら、厚み・質量・密閉(または専用の低音対策)が必要になります。

効果が出やすい条件(洋服の種類と掛け方)

同じ「洋服が多い」でも、状態によって効き方が変わります。判断しやすいように条件を並べます。

効きやすい
  • 冬物(コート・ニット・パーカー・厚手のデニム)
  • 綿・ウール・フリースなど、繊維がしっかりしている
  • 密度が高い(服と服の間がスカスカではない)
  • 壁一面、できれば一面以上を広く覆う
  • 壁から少し浮いている(空気層がある)
効きにくい
  • 薄手のシャツが数枚だけ
  • ツルツルした薄い化繊が中心
  • 間隔が広い(壁が見えている面積が多い)
  • 床・天井が硬く反射が強いまま(フローリング直・何もない天井など)

デスクトップオーディオでの活かし方(配置の考え方)

デスクトップはスピーカーが近いぶん、反射の影響が出やすいです。洋服がある場所を「反射を減らしたい場所」に寄せると効果を感じやすくなります。

まず狙いたい場所
  • スピーカー背面の壁(背面が壁に近い配置ほど影響が出やすい)
  • 左右の壁(耳に最初に返ってくる“初期反射”が減る)
  • 机の横・後ろ(反射と残響がまとまりやすい)
やりすぎ注意(吸いすぎのリスク)

部屋の前方(スピーカー正面の壁・正面の空間)まで厚手の布で覆いすぎると、高音だけ落ちて「こもった」印象になることがあります。違和感が出たら、まずは背面・側面に寄せて調整するのが安全です。

よくある誤解:吸音と防音は別物

「部屋が静かに感じた」=「外に漏れない」ではありません。ここを分けておくと対策の方向を間違えにくいです。

吸音(部屋の中の反射を減らす)
  • 残響が短くなる
  • 声や音が聞き取りやすくなる
  • 部屋が“落ち着いた”印象になる
防音(部屋の外へ出る音を減らす)
  • 壁・窓・ドアなどの遮音(質量、密閉、隙間対策)が必要
  • 低音は特に止めにくく、構造的な対策が要る

洋服は軽くて柔らかいので、遮音としては不利です。音漏れが主目的なら「窓の隙間」「ドア下」「換気口」など、漏れ道を先に疑う方が効率的です。

ミニチェック:自分の部屋で効果を確かめる

検索結果や専門測定まで行かなくても、手元で「効いている方向」を確認できます。

チェック1:手を叩いて“残響”を聴く

部屋の真ん中で軽く拍手して、響きが「シャーン」と伸びるか、「スッ」と収まるかを比べます。洋服を増やした側で伸びが短くなれば、吸音方向に寄っています。

チェック2:声(子音)を話して明瞭感を比べる

「さしすせそ」「たちつてと」などの子音が聞き取りやすくなったら、中高音の反射が減っている可能性が高いです。

チェック3:低音は期待値を分けて聴く

ベースが少し整理されることはありますが、低音が劇的に減るのは稀です。変化が小さくても「失敗」とは限りません(もともと狙える帯域が違うためです)。

よくある質問(FAQ)

Q. 洋服が増えるほど、吸音は比例して効きますか?

A. ある程度までは効きますが、どこかで頭打ちになります。特に高音は減りやすいので、増やしすぎると「こもり」方向に寄ることがあります。まずは背面・側面の反射が強い場所から狙うのが安全です。

Q. 夏物でも効果はありますか?

A. 効果はありますが、厚手より弱めです。薄手が中心なら、面積(覆う範囲)と密度(スカスカにしない)が重要になります。

Q. 低音も何とかしたいです。洋服で工夫できますか?

A. 洋服だけで低音を狙うのは難しいです。もし工夫するなら、厚手をまとめて“かさ”を作り、壁から少し離して置く方がまだ方向性としては近いです。ただし、低音対策は基本的に専用の仕組み(厚み・質量・密閉・配置)が必要になります。

Q. 音漏れが気になります。洋服を壁に集めれば改善しますか?

A. 体感の“部屋の静けさ”は改善しても、音漏れの改善は限定的です。まずは窓・ドア・換気口などの隙間対策が優先です。