Yugien
Server management covers everything needed to keep servers secure, stable, and available at all times. Here you can learn the essentials, practical tips, and common mistakes to avoid.
Server Management
サーバーを安全・安定・常時稼働させるために必要なことをまとめています。基本から実践的なコツまで紹介します。
サーバーってそもそも何?
「サーバー」という言葉はよく聞くのに、正体はぼんやりしている……。
そんな人は多いです。でも大丈夫。実はとてもシンプルです。
サーバーとは 「誰かのために、何かの処理をするコンピューター」 のことです。
Webページを表示してくれる
メールを受け取ってくれる
データを保存してくれる
動画・ゲームサービスを動かしてくれる
私たちが普段インターネットを使っている裏側では、必ずどこかのサーバーが仕事をしています。
家庭のパソコンとの大きな違いは “24時間365日動くことが前提” という点です。
多くの人から同時にアクセスされても処理できるように設計されており、壊れにくい仕組みになっています。
また、サーバーにはいろいろな種類があります。
Webサーバー(Webサイトを表示)
メールサーバー(メール送受信)
データベースサーバー(データ保存)
そして、運用によく使われるOSは Linux(Ubuntu / CentOS / AlmaLinuxなど)と、Windows Server。
特に個人や小規模サービスでは、Linuxを使うことが多いです。
「クラウド」「VPS」「レンタルサーバー」など言い方はいろいろありますが、結局どれも
“インターネット上で誰かの代わりに働くコンピューター”
だと思えばOKです。
サーバー運用・管理ってどんな仕事?
サーバーは、置けば終わりではありません。
むしろ、動かし始めてからが本番です。
サーバーを守り、快適に動かし続けるための作業が 運用・管理 です。
例えばこんなことを行います:
OSやソフトの更新
侵入・攻撃を防ぐセキュリティ設定
何か問題が起きていないか、ログ(記録)を確認
データのバックアップ
障害が起きた時の対応
CPUやメモリの使用量のチェック
サーバーは静かに見えて、実はたくさんの攻撃やアクセスを受けています。
そのため、放置するとすぐに古くなったり危険になったりします。
「ただ動けばいい」ではなく
“安全に動き続けるように管理する”
これがサーバー運用です。
最初に知っておくべきポイント
いきなり高度な技術は必要ありません。
でも、最初に知っておくと事故を防げる「基本の基本」があります。
rootで直接作業しない
root は「何でもできるスーパー管理者」
間違った操作でシステムそのものが壊れることも。
→ 普段は一般ユーザーで作業し、必要な時だけ sudo を使うのが安全。
パスワードより鍵認証
パスワードは突破される可能性があります。
公開鍵認証にすると不正ログインの難易度が段違いに上がります。
ファイアウォールを使う
「誰でもアクセスできる状態」はとても危険。
必要な通信だけ許可し、それ以外は遮断するのが基本。
更新は必ず行う
古いソフトやOSはセキュリティの穴が残ったまま。
攻撃される入り口になりやすいです。
バックアップは命綱
設定やデータは、壊れる時は一瞬です。
バックアップがあれば復旧できる。
ない場合……文字通り終わります。
このあたりを理解しているだけで「初心者がやりがちな致命傷」を避けられます。
よくある誤解と落とし穴
初心者が「ついやってしまうミス」を先に知っておけば、安心して進められます。
「rootで全部作業するほうが楽」
→ 間違い1つでサーバー全滅。最悪、起動しなくなる。
「SSHポートを変更すれば安全」
→ 攻撃は止まらない。最低限の防御は必須。
「レンタルサーバーだから安心」
→ 初期設定は自分で行う場合が多い。
「バックアップはしばらくいいや」
→ 後悔する時は突然。一番泣くパターン。
「Linuxは難しい、触ったら壊れる」
→ ちゃんと基本を押さえれば怖くない。
むしろ、慣れるとWindowsより分かりやすい場面も多い。
失敗そのものより、知らないことが危険 です。
先に落とし穴を知っておけば、安心して触れます。
サーバー管理で大切な考え方
サーバー管理は「知識より考え方」が重要です。
変更する前にバックアップ
設定ファイルはいきなり書き換えず、コピーを残す
何を変更したかメモする
エラーが出ても、慌てず調べてみる
仕様に従って正しく設定すれば、必ず動く
特に大切なのは、
「分からないまま思い込みで触らない」 こと。
サーバー管理は「慎重に、少しずつ」。
そこさえ守れば、初心者でもちゃんと扱えます。
ちょっとだけ触ってみる(安全なコマンド例)
実際に少し触ってみると、一気に理解が深まります。
ここでは「安全なコマンド」だけを紹介します。
ログインしてみる(SSH)
ssh -i ~/.ssh/id_rsa user@example.com
OSの種類を調べる
ログを覗く
sudo tail -n 50 /var/log/secure
ディスク容量を見る
Ubuntu系でアップデート
sudo apt update && sudo apt upgrade
壊したり消したりしない範囲で、サーバーと仲良くなる入口です。
用語の超かんたん辞書
サーバー
誰かの代わりに仕事をするコンピューター。
Web、メール、アプリ、データ保存…全部裏側でサーバーが動いています。
Linux(リナックス)
サーバーで良く使われるOS。
画面より、文字で操作することが多い。
無料で使えて、軽くて安定しているのが強み。
SSH
離れた場所からサーバーにログインして操作する方法。
「遠隔でサーバーを触るための玄関口」だと思えばOK。
公開鍵 / 秘密鍵(鍵認証)
パスワードより安全にログインできる仕組み。
秘密鍵=自分だけが持つ鍵
公開鍵=サーバーに置く鍵
2つが揃わないとログインできない。
root(ルート)
サーバーの最強管理者。
やろうと思えば何でもできる。
逆に言うと、間違えると何でも壊せる。
必要な時だけ使うのがルール。
sudo
「危険な権限を、一瞬だけ借りる」ためのコマンド。
普段は一般ユーザーで作業し、必要な時だけ sudo を使うのが安全。
コマンド
サーバーに出す“命令”のこと。
マウスではなく、文字で操作するイメージ。
パッケージ / パッケージ更新
サーバーの中のソフトや部品のこと。
更新すると、機能が増えたり、セキュリティが安全になったりする。
ファイアウォール
サーバーの門番。
必要な通信だけ通し、怪しいアクセスを遮断する。
設定がゆるいと、外部から入り放題になって危険。
ログ
サーバーの「日記帳」。
いつ誰が来たか、何が起きたかが全部記録されている。
トラブルの原因を探すときに大活躍。
バックアップ
データや設定のコピー。
壊れたり消えたりしても、バックアップがあればやり直せる。
無いと詰む。
ポート
サーバーに用意されている「入り口の番号」。
Webは 80 / 443
SSHは 22
みたいに用途ごとに番号が決まっている。
VPS / クラウド
ネット上に自分専用のサーバーを借りる仕組み。
実物の機械を買わなくても、すぐに運用できる。
OS(オーエス)
サーバーを動かす「土台」になるソフト。
Windows・Linuxなど。
Webサーバー
Webサイトを表示するためのサーバー。
Apache / Nginx / LiteSpeed などが有名。
データベース(DB)
アカウント情報や記事データなどを保存しておく場所。
MySQL / MariaDB / PostgreSQL などが使われる。
CLI(コマンドライン)
黒い画面に文字で命令する操作のこと。
ゲームでいう「コマンド入力」みたいなもの。
Index
Update
AlmaLinuxのサーバーが安全に動き続けるよう、攻撃や不具合を防ぐためのアップデート手順と考え方をまとめたページ
Home
サイトのトップページ
HTML (HyperText Markup Language)
ウェブページの基本的な構造を作成します。見出し、段落、リンク、画像などの要素を定義します。
CSS (Cascading Style Sheets)
ウェブページのデザインやレイアウトを設定します。色、フォント、レイアウトなどのスタイルを指定します。
JavaScript
ウェブページにインタラクティブな動作を追加します。フォームの検証、アニメーション、リアルタイムのデータ処理などを行います。
PHP (Hypertext Preprocessor)
サーバー上で動作してデータベースと連携し、動的なWebページを簡単に作成できるスクリプト言語です。
Shell
パソコンに「文字だけで指示を出すための通訳さん」です。画面に文字の窓(ターミナル)を開いて、コマンド(命令文)を打つと、ShellがOSに伝えて実行し、結果を返してくれます。
Server Management
サーバーを安全・安定・常時稼働させるために必要なことをまとめています。基本から実践的なコツまで紹介します。