Shell

A simple command that shows what files are inside a folder, including hidden ones, and lets you check details like size and date in the terminal.

ls コマンド

フォルダの中にどんなファイルがあるのかを、隠しファイルや細かい情報も含めて一覧で見られる、ターミナルでの“中身チェック”に欠かせないコマンドです。

ls コマンドとは?

ls は、ファイルやフォルダの「中身をのぞく」ためのコマンドです。

パソコンの操作と聞くと、「クリックしてフォルダを開く」が当たり前に思えますが、ターミナルではマウスの代わりに文字だけで操作します。

「今どんなファイルがあるの?」「どれが新しい?」「サイズは?」などを知りたい時に使います。

目で見る代わりに、ls に聞けば一覧を出してくれる、そんなイメージでOKです。

ls の基本の使い方

一番シンプルな使い方はこれです。

Git Bash

ls

現在いるフォルダ(カレントディレクトリ)の中身がズラーッと表示されます。

迷ったら、とりあえず ls と打てば状況が分かります。

よく使うオプション(初心者向け)

隠しファイルも見たいとき

Linux や macOS では、ファイル名の先頭に . が付いていると「隠しファイル」になります。

設定ファイルなどはこの形が多いです。

Git Bash

ls -a

表示が増えたら成功です。

ファイルの詳細を見たいとき

ファイルサイズ・所有者・権限・更新日時など、細かい情報が必要な場面は多いです。

Git Bash

ls -l

ずらっと情報が見えるので、少し圧倒されるかもしれませんが、慣れれば「いつ作ったファイルか?」「誰が触れるのか?」が一発で分かります。

サイズを「読みやすい形」にする

ls -l だけだと、サイズが「4096」など数字だけで不親切です。

人間に優しい表示にしてくれます。

Git Bash

ls -lh

読みやすい(human readable)サイズになるので、4.0Kや12Mなどに変わります。

ディスク容量が気になる時に便利です。

更新日時の新しい順に並べる

最近編集したファイルを探したいときに使います。

Git Bash

ls -lt

新しいファイルが一番上、古いものが下になります。

フォルダの内容を階層ごとに見たい

フォルダの中のフォルダ、その中のファイル…と、まとめて確認できます。

Git Bash

ls -R

それなりに情報量が増えるので、プロジェクト全体の雰囲気を掴むときに役立ちます。

組み合わせは超重要

ls の魅力は、オプションを組み合わせられることです。

例えば、隠しファイルも含めて、読みやすいサイズで、更新日時の新しい順に見たいなら:

Git Bash

ls -alh --sort=time

あるいはよく使われる形:

Git Bash

ls -alht

これで、現場感のある情報がサッと取れます。

ls とパス(場所指定)

今いる場所じゃなく、別のフォルダの中身を見たいとき:

Git Bash

ls /var/log

絶対パスを指定することで、どこからでも確認できます。

相対パスももちろん使えます。

Git Bash

ls ../
ls ./src

色付き表示

最近のシェルは、ls で色分けをしてくれることがあります。

ディレクトリは青、実行可能ファイルは緑など、種類ごとに見分けやすくなります。

もし色が無い場合は、環境変数や alias 設定で有効化できます。

例:

Git Bash

ls --color=auto

macOS の場合:

Git Bash

ls -G

難しめだけど役立つ話(中級者~上級者向け)

alias で便利にする

毎回 ls -alh を打つのは面倒なので、よくあるエンジニアの工夫です。

Git Bash

alias ll='ls -alh'

これを書いた後は、

Git Bash

ll

だけで詳細表示が可能です。

.bashrc.zshrc.bash_profile など、使っているシェルの設定ファイルに書けば毎回使えます。

ソート指定のバリエーション

ファイルを大きい順に並べたいとき:

Git Bash

ls -lS

小さい順にしたいなら逆順:

Git Bash

ls -lSr

更新日時の古い順:

Git Bash

ls -ltr

とにかく「-r」で逆順、「-t」で新しい順、「-S」でサイズ順、と覚えると応用が効きます。

ファイル種別の判定

ls -F を使うと、種類ごとに記号がつきます。

Git Bash

ls -F

末尾に / が付いているものはディレクトリ、* は実行可能ファイル、@ はシンボリックリンク、と瞬時に見分けられます。

実は危ない使い方の話(上級者向けの注意点)

ls -R を巨大な階層で実行すると、出力が多すぎて操作不能になることがあります。

SSH越しのリモート環境だと、スクロールが重すぎて固まるほどの量が出ることもあるので、広いディレクトリで使うときは注意が必要です。

ls が動かないときのチェックポイント(初心者向けの落とし穴)

特に最後は地味にハマりやすいポイントです。

まとめ

ls は、ターミナルでファイルを扱う上で最初に覚えるべき、頼りになる仲間です。

たった2文字ですが、細かいオプションを使うと、大量の情報を整理して見やすくできます。

困ったら ls、これが基本です。